4月14日に発生した熊本県の大地震から1か月が経ちました。
今回の地震は異例な地震とされてまして、最大震度7という大型地震が連続して起こるというのは、過去に例を見ないものでした。
そのあとも震度3以上は360回以上も起こっており、現地の方は今でも不安な毎日を送られていると思います。
また、我々診断士も驚いたのですが、家屋被害は、建築基準法が改正された昭和56年以前に建築された古い木造家屋に集中したのですが、一方で、震度7を2回観測した益城町では、耐震基準がさらに強化された平成12年6月以降に建てられたと見られる住宅の全壊もあったと報じられたのです。
同法の耐震基準は、震度6強~7の揺れでも倒壊しない水準を求められていたのですが、強い揺れに2度襲われることは想定されていなかったため、倒壊してしまったのではないかと言われています。
とにかくこの「想定外」というのは、自然災害ではよく言われます。
21年前に起きた阪神大震災では、住宅密集地に襲い掛かる直下型地震。二次災害の火災で多くの家屋が全焼しました。また、キラーパルスと呼ばれる木造建物の倒壊が出やすい1~2秒周期の揺れが非常に強い地震でした。
また5年前に起きた東日本大震災では、地震から誘発した津波で多くの建物が流されてしまいました。原発の事故も重なって、今でも大きな問題として残っています。
いつ起こるか分からない地震ですが、明日は我が身。
その来るべき日に、どれだけの減災が出来るのか。そういう気持ちで日々、活動しなけばなりません。
がんばれ熊本