耐震診断や耐震リフォームのための設計・工事においては、一定の条件のもと、行政からの補助金を受けることができます。
補助金を活用して耐震リフォームをした際の具体的な金額や、大阪府の各市町村における補助金の具体的な金額についてご説明します。
補助金とは、耐震化を高めるための国の補助制度です。
地震には静穏期と活動期があり、平成7年1月17日阪神淡路大震災が、西日本における地震の活動期の始まりではないかと考えられています。また、100~150年周期でやってくる南海地震も、今後30年以内にやってくる可能性は70%と非常に高いものになっています。
阪神淡路大震災でお亡くなりになられた6,434人のうち、木造住宅の倒壊で圧死された方が非常に多く、実に8割以上の犠牲者が木造住宅の倒壊によるものでした。
反対に、予想される巨大地震に備えて木造住宅の耐震化が進めば、災害による死者数は大きく減らすことができることもわかっています。
大規模災害では、消防・警察・自衛隊がフル出動しても、守ることのできる命には限りがあります。自助、共助、補助はとても大切な考え方ではありますが、まずは自分の命と財産は自分で守ることができるように市町村でも補助金という形で市民を守るお手伝いをしてくれているのです。
補助金は、耐震診断の他、耐震設計や耐震改修も補助の対象です。
まず、耐震診断にかかる費用に対して補助金が出ます。
通常1戸当たり55,000円程度かかる費用のうち50,000円を市町村が負担し、自己負担5,000円程度で受けられる体制が大阪府下ではとられています。(一部無料診断ができる市町村もあります。)
診断の結果が悪い場合には、どういった補強をすればいいかという設計費補助の他、実際に補強をするための改修工事補助も出ています。
設計補助費については10万円前後であることが多く、改修補助費は市町村によって金額が異なり、40万〜100万程度となっています。
補助金制度の事例
大阪市東淀川区 H様邸 補助金額
工事内容:内装工事、建具交換、畳入替
診断 | 設計 | 改修 | 補助金の合計 |
---|---|---|---|
4.5万円 | 10万円 | 100万円 | 114.5万円 |
大阪市中央区 W様邸 補助金額
工事内容:内装工事、浴室入替、トイレ入替、キッチン入替、サッシ交換(ペアガラス)工事
診断 | 設計 | 改修 | 補助金の合計 |
---|---|---|---|
4.5万円 | 10万円 | 100万円 | 114.5万円 |
大阪市住吉区 T様邸 補助金額
工事内容:内装工事、浴室入替交換、シロアリ防除工事
診断 | 設計 | 改修 | 補助金の合計 |
---|---|---|---|
4.5万円 | 10万円 | 100万円 | 114.5万円 |
大阪の主要市町村における補助額の一覧 ※平成29年現在
補助制度の概要 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
診断 | 設計 | 改修 | ||||
補助率 | 補助限度額 | 補助率 | 補助限度額 | 補助率 | 補助限度額 | |
大阪市 | 9割 | 5万円 | 2/3 | 10万円 | 1/2 | 100万円 |
堺市 | 派遣制度(無料) | 2/3 | 26万円 | 2/3 | 120万円 | |
箕面市 | 10割 | 無料 | 10万円(自己負担3割) | 定額 40万円(60万円) | ||
高槻市 | 9割 | 5万円 | 10万円(自己負担3割) | 定額 55万円(75万円) | ||
茨木市 | 9割 | 5万円 | (改修補助に含む) | 15.2% | 40万円(60万円) | |
摂津市 | 9割 | 5万円 | 10万円(自己負担3割) | 定額 70万円(90万円) | ||
門真市 | 9割 | 5万円 | 10万円(自己負担3割) | 定額 50万円(60万円) | ||
東大阪市 | 9割 | 5万円 | 10万円(自己負担3割) | 定額 50万円(90万円) | ||
富田林市 | 9割 | 5万円 | 10万円(自己負担3割) | 1/3 | 100万円 | |
河内長野市 | 9割 | 5万円 | 10万円(自己負担3割) | 定額 70万円(90万円) | ||
松原市 | 9割 | 5万円 | 10万円(自己負担3割) | 定額 40万円(60万円) | ||
大阪狭山市 | 9割 | 5万円 | 10万円(自己負担3割) | 定額 70万円(90万円) | ||
千早赤坂村 | 9割 | 5万円 | 10万円(自己負担3割) | 定額 40万円 | ||
和泉市 | 9割 | 5万円 | 10万円(自己負担3割) | 1/3※1 | 100万円 | |
岸和田市 | 9割 | 5万円 | 10万円(自己負担3割) | 定額 70万円(90万円) | ||
貝塚市 | 9割 | 5万円 | 10万円(自己負担3割) | 定額 70万円(90万円) | ||
泉南市 | 9割 | 5万円 | 10万円(自己負担3割) | 定額 40万円(60万円) | ||
阪南市 | 9割 | 5万円 | なし | なし | 80% | 定額40万円(60万円) |
※補助金制度は毎年、変更・改定がある市町村もあります。最新の情報はお気軽にナカタにお問い合わせください。
※( )内の金額については、所得・住居者の有無・建物所有者の年齢によって変わります。
※1 耐震改修工事に要する費用から600,000円を減じた額に3分の1を乗じた額に600,000円を加えて得た額または1,000,000円のいずれか少ない額。
耐震リフォームにおける補助金申請は、一般のリフォーム会社では取り扱っていない場合も多いです。また、個人でやろうとしても、手続きが複雑で難しいことがあります。
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補助金申請の代行は無料となっておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。